3月13日から始まりましたいわき芸術文化交流館アリオスでの展示「アリオス現代美術館!」のオープニングセレモニーが先日あり、いわきへ行ってきました。
アリオスの中に入ると、私が搬入したときにまだ展示されていなかった作家さんの作品も設置が完了されていて、全ての作品が揃った空間を改めて見ることができました。
打ち合わせのとき見ていたアリオスの空間が、様々な作品があることで場の持つ空気も変化していてとても感激しました。
オープニングではいわき市出身の舞踏家・振付家の熊谷さんの祝舞があり、作品の中で白いドレス姿で踊る熊谷さんの姿がそれぞれの作品と絡み合い、 いろんなことを象徴しているように見えてとても美しく印象的でした。
この展示はもともとアートマネジメント講座が主体になっており、展示に先駆けて受講生の方々に講座が開かれています。
受講生の方々は各作家の作品解説を書いてくださっていて、私の作品の解説も高校生の方が書いて下さっています。
その為の取材としてメールのやり取りや直接お会いしてお話をするうちに、どんなテキストになるのかとても楽しみにしていました。
今回展示のオープンと合わせてその解説文入りのパンフレットが配られ、出来立てほやほやのパンフレットを読ませていただいたのですが、私の作品についてとても丁寧な解説とコメントを書いてくださり、すごく感動しました。
このパンフレットは作品と鑑賞者の橋渡しのようなもので、読みながら会場を見て周れば、より深くその作品にこめられた想いが受け取れるのではないかと思います。
言葉の大切さを感じました。
子どもの頃から当たり前のようにそこにあった美しい桜、つつじ、それらを内包する自然の風景と、そこでの生活の記憶の断片。主のいない家。ふるさと。希望。
今回展示している私の作品は、全て富岡町のことをテーマにしています。
福島で展示することは自分の目標のひとつでもあり、今回このような展示に参加させていただき、とても貴重な経験となりました。
展示が初日を迎えるまでの間、様々な方にご協力いただき大変感謝しております。
周りの方の支えがあってこそ、自分は制作できているんだと改めて感じる日々でした。
今回の経験をしっかり心に刻んで、これからも自分らしい作品をつくりたいと思います。