先日、Shonandai galleryさんでの個展が終了しました。
今年は自分にとって大きな変化があった年だったので、今こうして無事個展を終えられてとてもホッとしています。
見に来て下さった皆様、どうもありがとうございました。
昨年末の個展から2月のベルギーのアートフェアへの流れの中で、一段階段を登ったような感覚がありました。
来年は制作と生活がもっとひとつになるというか、日々の生活の中に制作があるようにシフトしていきたいですし、そうやって出来た作品たちを次回の展示でたくさん発表出来たらいいなあ…なんて考えてます。
そういえば、今年は大学を卒業してからちょうど10年目になります。
10年前の今頃は、卒業制作をひたすら描いていました。
先のことは何も決まっておらず、とにかく目の前の100号を完成させる!ということだけを考えていたと思います。
大学4年間を通して何を描いたらいいのか分からなかった私は、飾らずに自分の中にあるものを描こうと思い、福島の地元の風景を描きました。
そのときはじめて「自分でこの絵に責任をもてる」と感じられたのをよく覚えています。
卒業後いろんなことがあり、いろんな出会いがあり、そのとき感じたことを日記のように絵に描き残してきました。
あの頃の自分に10年後も絵を続けていることを教えてあげたらどう思うでしょうか?
10年続けてきて感じるのは、絵は描き続けてこそ見えてくる世界があるということです。
本来生まれ持った、自分の奥の奥の方にある美しさ。
誰かから教わった美しさではなく、自分自身が感じる美しさ。
それを掘り続けて発見していくような、発掘みたいな感じがします。
これからも出来るだけ長く自分のなかにある美しさを大切に、目の前の画面と向き合っていきたいです。